2009年11月5日、バンコクに赴任しました。2011年9月1日、東京に戻りました。2013年10月1日、福岡に移住しました。
2017/081234567891011121314151617181920212223242526272829302017/10

こちらに続いて、さらに続きます。
IMG_4184.jpg
藤原邦達 (1973) 『PCBの脅威=わが公害告発との闘い=』 第三文明社.

PCBについて書かれた単行本、しかもできるだけ古い物を・・・と思って探しているんですが、どうも1972~1973年頃が限界のようです。この本は1973年出版なのですが、見つけた時はあんまり買う気が起きませんでした。理由は、このタイトル。「わが公害告発の闘い」というサブタイトルが良くない。この手のフレーズは、公害や健康被害などを無意味に煽る人か?と思わせます。しばらくスルーしてたんですが、1972~3年のPCB関連の単行本というのはそれほど数が多くないので買ってみるか・・・何しろ、アマゾンの古書価格64円だしなぁ・・・。

買ってびっくり! 著者の藤原邦達とは、当時京都府の衛生研究所の研究者。衛生研究所というのは、どこの都道府県にもある都道府県の付属研究機関です。当時は、公害研究所とか、衛生公害研究所という名称だった都道府県も多いですね。

結論から言うと、本書、やはり大変面白かった。都道府県の衛生・公害関係付属研究機関の研究者が書いた公害告発の書籍としては、田尻宗昭 (1972) 『四日市・死の海と闘う』.が滅法面白かったのだけど、本書はそれに匹敵します。

当時の都道府県付属の研究機関は、汚染を発見しても自由に公表することができなかったのです。今なら、自分とこの自治体で、何らかの環境汚染が見つかったら、即公表が第一です。様々な対策は同時並行で立案ですが、先ずは公表でしょう。環境汚染とはちょっと違いますが、昨今のヒアリ。もし、見つかって1か月間、公表しなかったら、自治体はどれだけ非難されるか?

しかし、今から44年前の当時は違うのです。例え住民の健康被害の可能性があるような環境汚染が見つかっても、その対策が立案されるまでは、汚染の実態そのものも公表すべきではない・・・本書は、そういう考えの行政上層部と、研究者である著者の「闘い」を綴ったものです。

よって、私が期待した資料的な要素はほとんど無いのですが、当時の公害対策、環境汚染対策とは、こういう物だったのか、という点で、大変参考になりました。

カネミ油症事件から50年。今の環境汚染対策は、大変進歩したと思います。もはや、こういう健康被害は起き得ないのではないか?と思います。

・・・・・・本当に起きないかな? 今の日本の環境汚染対策は本当に十分かな???
関連記事
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://ncc1305e.blog111.fc2.com/tb.php/1983-4e227afe
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック