こちらで紹介した新大工町の風景(これを便宜的に「玉村の465」と呼びましょう)ですが、良く似た写真がネット上にありました。スイス連邦工科大学チューリヒ校図書館のサイトにパブリックドメインとして公開されているので引用しましょう。
←クリックで拡大
ETH-Bibliothek Zürich, Bildarchiv / Fotograf: Unbekannt / Ans_05514-017-AL-FL / Public Domain Mark
ここに引用した写真(これを便宜的に「Ans_05514-017-AL-FL」と呼びましょう)は、縮小かつJPEG圧縮していますが、上記図書館のサイトには、39MBの巨大なTIFFファイルも上がっています。超高解像度です。
ちなみに長崎大学古写真データベースの目録番号: 5638は、これらと非常によく似たアングルの写真です。おそらく江南信國スタジオ版と思います。しかし、残念ながら高画質版がアップされていない。長崎大学附属図書館も、収蔵品をこういった形でパブリックドメインとして公開してくれると、長崎における古写真研究が進むと思うんだけどね・・・。
さて、興味のある方は、「玉村の465」と「Ans_05514-017-AL-FL」をよ~く見比べてください。いろいろ分かりますよ。で、訂正はですね、こちらのページでは、「水道栓が、無いように見えるので、明治24年以前の撮影かも」みたいなことを書いたんですが、これを訂正。「玉村の465」では、確かに水道栓が無いように見えるのですが、これはおそらく看板に隠れているのです。

「玉村の465」の部分拡大。
水道栓は、たぶんこの看板の裏にあるものと思われます。
「Ans_05514-017-AL-FL」では、この部分に・・・

しっかり、水道栓があります。
で、「玉村の465」と「Ans_05514-017-AL-FL」は、どっちが年代的に古いか?というと、これはもう、写真をよく見ればすぐに分かります。
「玉村の465」 → 道路が石畳舗装されている
「Ans_05514-017-AL-FL」 →道路が舗装されていない
明らかです。「Ans_05514-017-AL-FL」の方が古いんです。水道栓のある「Ans_05514-017-AL-FL」は、明治24年以降の撮影。「玉村の465」は、さらに「Ans_05514-017-AL-FL」以降の撮影。はい、ここに訂正したいと思います。
それと、大変興味深いのが、これ、

「Ans_05514-017-AL-FL」では、大手橋の手前に何やら小屋があるんですよ。係員らしき人もいる。まさか橋の通行料を徴取してたわけじゃないよね???
さて、「玉村の465」と「Ans_05514-017-AL-FL」ですが、見比べると大変面白いです。建物が結構変わっているので、これら2枚には年単位の時間差があることが推測されます。また、不可解なのが、電柱と街路灯の位置です。よ~く見比べてください。どうしてこんなことになってるんでしょう??? 残念ながら私には明治期の新大工町の風景の変遷を解説するほどの知識はありません。いつか勉強してみたいなぁ・・・・。

ETH-Bibliothek Zürich, Bildarchiv / Fotograf: Unbekannt / Ans_05514-017-AL-FL / Public Domain Mark
ここに引用した写真(これを便宜的に「Ans_05514-017-AL-FL」と呼びましょう)は、縮小かつJPEG圧縮していますが、上記図書館のサイトには、39MBの巨大なTIFFファイルも上がっています。超高解像度です。
ちなみに長崎大学古写真データベースの目録番号: 5638は、これらと非常によく似たアングルの写真です。おそらく江南信國スタジオ版と思います。しかし、残念ながら高画質版がアップされていない。長崎大学附属図書館も、収蔵品をこういった形でパブリックドメインとして公開してくれると、長崎における古写真研究が進むと思うんだけどね・・・。
さて、興味のある方は、「玉村の465」と「Ans_05514-017-AL-FL」をよ~く見比べてください。いろいろ分かりますよ。で、訂正はですね、こちらのページでは、「水道栓が、無いように見えるので、明治24年以前の撮影かも」みたいなことを書いたんですが、これを訂正。「玉村の465」では、確かに水道栓が無いように見えるのですが、これはおそらく看板に隠れているのです。

「玉村の465」の部分拡大。
水道栓は、たぶんこの看板の裏にあるものと思われます。
「Ans_05514-017-AL-FL」では、この部分に・・・

しっかり、水道栓があります。
で、「玉村の465」と「Ans_05514-017-AL-FL」は、どっちが年代的に古いか?というと、これはもう、写真をよく見ればすぐに分かります。
「玉村の465」 → 道路が石畳舗装されている
「Ans_05514-017-AL-FL」 →道路が舗装されていない
明らかです。「Ans_05514-017-AL-FL」の方が古いんです。水道栓のある「Ans_05514-017-AL-FL」は、明治24年以降の撮影。「玉村の465」は、さらに「Ans_05514-017-AL-FL」以降の撮影。はい、ここに訂正したいと思います。
それと、大変興味深いのが、これ、

「Ans_05514-017-AL-FL」では、大手橋の手前に何やら小屋があるんですよ。係員らしき人もいる。まさか橋の通行料を徴取してたわけじゃないよね???
さて、「玉村の465」と「Ans_05514-017-AL-FL」ですが、見比べると大変面白いです。建物が結構変わっているので、これら2枚には年単位の時間差があることが推測されます。また、不可解なのが、電柱と街路灯の位置です。よ~く見比べてください。どうしてこんなことになってるんでしょう??? 残念ながら私には明治期の新大工町の風景の変遷を解説するほどの知識はありません。いつか勉強してみたいなぁ・・・・。
- 関連記事
-
- レストラン・ボルガにGのおっさん【長崎古写真】 (2017/10/29)
- 南山手から大浦居留地2【長崎古写真】 (2017/04/15)
- 南山手から大浦居留地【長崎古写真】 (2017/04/08)
- 新大工町、補足と訂正【長崎古写真】 (2017/02/23)
- 高麗橋【長崎古写真】 (2017/02/10)
- 新大工町【長崎古写真】 (2017/02/03)
- 諏訪神社の青銅馬【長崎古写真】 (2017/01/30)
- 本蓮寺【長崎古写真】 (2017/01/27)
- 出島【長崎古写真】 (2017/01/21)
- ベルビューホテル【長崎古写真】 (2017/01/13)
- 長崎大浦海岸古写真7【長崎古写真】 (2017/01/06)
- ガラス窓【長崎古写真】 (2016/12/30)
- 更に「BUND NAGASAKI」【長崎古写真】 (2016/12/23)
- バージョン違い・・・ではない【長崎古写真】 (2016/12/16)
- 上野彦馬? (2016/12/09)
この記事のトラックバックURL
http://ncc1305e.blog111.fc2.com/tb.php/1891-ef264b11
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック