2009年11月5日、バンコクに赴任しました。2011年9月1日、東京に戻りました。2013年10月1日、福岡に移住しました。
2017/031234567891011121314151617181920212223242526272829302017/05

長崎の気になる写真館・その2。
中島寛道(なかじまひろみち)とは、福井県生まれ、上野彦馬に師事、明治3年に熊本で写真館開業、明治15年に島原に移転、英・仏・蘭・露の各国語に堪能。“雲仙における写真の元祖は、島原の中島氏である。雲仙に外人が雲集するけれども、風景を知らしむるの機関無きを遺憾として、初めて風景写真を発行して外人の便宜を図り、かつ雲仙の風景を知らしむることに尽くしたのは氏である※※。要するに中島写真館が、外国人向けに雲仙の写真を売っていたことは、間違いないと思われるのです。しかしながら、中島写真館が外国人向けに発行した風景写真というのは、1枚も確認されていません。

これはどういうことでしょうか? 中島写真館の写真はどこかに眠っているのでしょうか? それとも既に確認されている雲仙の写真の中に中島写真館の作品が紛れているのでしょうか??? (イヤ、明治中期の雲仙のお土産写真ってほとんど発掘されてないんですよね・・・)

nakajima.png
 ↑ クリックで拡大
中島写真館の広告、明治45年※※

●中島写真館の作品・その1
中島写真館が作成したアルバムは、長崎歴史文化博物館に2冊収蔵されています。普賢岳の製氷所の写真は、このアルバムでしか見られないと思います。また、明治39年に焼失した下田ホテルが写っている写真もあり大変貴重な記録です。ただ、小判の写真で、販売用のアルバムという雰囲気ではありません。少なくとも典型的な外国人向け「お土産アルバム」の体裁ではない。

●中島写真館の作品・その2
IMG_1742.jpg
 ↑ クリックで拡大
この印刷物、大きさが55×38cmとデカく、スキャンできない。
これは中島寛道の息子(養子?)である中島湊の作品。モノは、大正11年の大阪毎日新聞に付録のコロタイプ印刷。絵柄は、雲仙温泉の新湯地区。余談ですが、この写真の年代判定には、思いっきり迷いましたよ・・・迷ったというか、騙されたというべきか ^_^;)。これについては、いつか詳しく書きたい。

●中島写真館の作品・その3
こちらで紹介した中島写真館発行の絵葉書。

私がこれまでに確認できた中島写真館の風景写真は、僅かに以上です。要するに中島写真館の写真の全容は全く謎です。どこかに、明治期の島原半島および雲仙の写真がわんさか眠っている気がするんですが・・・・・・。

 東京都写真美術館(監修)(2005)『日本の写真家―近代写真史を彩った人と伝記・作品集目録』, 日外アソシエーツ.
※※ 関善太郎(1912)『嶋原半嶋風光記 : 附・小浜温泉案内』 , 大黒屋.
関連記事
この記事へのコメント
お土産アルバムについて
小判の写真のほうが、外国人向け「お土産アルバム」として好まれると判断したのでは無いでしょうか?
歴文でアルバムを見た際の私の個人的な感覚ですが、、。
寄贈者の豊永さんが特定できればいいんですね。
2016/12/08(木) 09:49 | URL | 中村泰尚 #-[ 編集]
Re: お土産アルバムについて
そうですね、歴文のアルバムが商品だったという可能性ももちろんあります。あ、寄贈者の方のお名前が判明してるんですか。実はですね、中島寛道というのはネットでちょっと検索すると、そのご子孫が辿れます。それくらい高名な家柄の人だったんですね。現在のご子孫が寛道のガラス板を引き継いでおられる・・・なんてことは無いかな?
2016/12/08(木) 11:07 | URL | ncc1701b #-[ 編集]
中島実さんは医師になられた時点で写真とは縁が切れてると思います。港さんは巽さんに譲られたそうです。現在のたつみ写真館ですが、お店が何時も閉まってます。実さんの墓が島原市萩原一丁目、快光院境内にあるそうです。
寄付者の豊永姓は長崎県に130世帯位あります。島原市内の4軒の住所が判りました。可能性は低いでしょうが、暇を見て当たってみます。
2016/12/08(木) 15:38 | URL | 中村泰尚 #-[ 編集]
おおっ!そこまで調べられていましたか! たつみ写真館、ウェブサイトはありますね・・・
2016/12/08(木) 16:18 | URL | ncc1701b #-[ 編集]
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
この記事のトラックバックURL
http://ncc1305e.blog111.fc2.com/tb.php/1816-2f6684bf
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック