2009年11月5日、バンコクに赴任しました。2011年9月1日、東京に戻りました。2013年10月1日、福岡に移住しました。
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先日、『何か美味しい物無いかなぁ』って言ったら、ヨーロッパ方面の人から、『贅沢!』と言われた。バンコクにいてこんな事言うのはやっぱ贅沢かな?『エビとかカニ食べれるじゃん!』とも言われた。しかし、肝心のそのエビとかカニを食い飽きたんだよ、なんせ市場に行くと格安だからね。

1年半前、あれほど美味いと思ったタイ料理にも少々飽きた。日本風のカレーでもラーメンでも、バンコクには日本食は何でもあるけど、それほど食いたいとは思わない。金があったら毎日、高価な寿司を食いたいかというと、全くそうでもない。

数日前のエントリーで、健康診断の結果に『レバー、内臓肉、乳製品など、高コレステロール食品を控えてください』とあった事を書いた。実は、レバーの前に“白身魚以外のシーフード”というのも有ったのだ。だから正確に言うと、『白身魚以外のシーフード、レバー、内臓肉、乳製品など、高コレステロール食品を控えてください』だったのだ。

肉、乳製品は、もともと年に数えるほどしか食わない。しかし、“白身魚以外のシーフード”は、毎日のように食ってるね・・・。タコのコレステロールが、文字通り桁違いに高いのは知っていた。だから、タコはほとんど食ってない。バンコクで食った全てのタコはこのブログにUPしている。しかし、調べてみたら、確かにエビ、カニ、貝類、イカも、肉ほどじゃないけど、そこそこ高いね。ふ~ん、じゃヤメようか。

よし、決めた!しばらく、白身魚以外のシーフードをヤメよう。エビ、カニ、貝類、イカってもう食い飽きてたしな。それにクロントーイ市場とオートーコー市場に行く分には、もう“新種”も発見できそうにないしね。対して、魚はまだ買っていない物がいっぱいある。これからは魚を食おう。野菜と白身魚。

軽度貧血というのは、私にとって、中性脂肪600オーバーよりある意味ショックでした。何しろ今までそんな事言われたことない。しかも、赤血球が足りないというのは明らかに食事のせいだ。バンコクに来て、食いたい物を食いたいだけ食ってるんだけどね。

東京時代に比べると、食の多様性が格段に下がっているのは確かだ。しかし、だからこそ、デブを脱して普通の人になれた、というのもある。もっとも、もう体重を減らす必要は無いし、必須な栄養素が足りていないのは困る。ちょっと自分の「食」に付いてマジメに考えましょうか・・・なんて思うのは歳を取った証拠だな。

ただね、オレの今の食生活がそんなに不健康とは思わないんだよね。炭水化物は食ってないけど、オレほど多様な野菜をいっぱい食ってるヤツはそうそういないだろ?と自信を持って思えるぞ。それにシーフードだし。あ、あと豆腐と納豆は、2日に1回くらいで食ってるよ。

だって、世の中には肉もシーフードも食わないベジタリアンという人達がいるじゃないですか。ウチの職場にもいます。しかし、彼らが別に不健康なわけじゃないと思うし。ある日、ベジタリアンのインド人Sが言った。
 S 「お前、何でそんなに痩せられたんだ?オレもずっとやせたいと思ってるんだが・・・なかなか痩せられないんだよなぁ」
 私 「お前、ベジタリアンだろ?何で太るんだよ!?」
彼のおなかを、ポンポン!と叩く。確かに彼は1年前の私より2周りくらいおなかが大きい。そしたらこれを聞いていたもう一人のインド人R、
 R 「インド料理は、油をいっぱい使うのよ!だから、カロリー高いの。」
彼女は信条的なベジタリアンではないが、普段の食生活はベジタリアンに近いのだと言う。また、デリーは海から遠いので、伝統的にあまりシーフードは食わないのだと。そういえば、インド料理でシーフードってあんまり一般的じゃないよね。しかし、インド料理がオイリーってイメージはあんまり無かったが?
 R 「だって、インドのカレーって、いっぱい油使うのよ・・・」
あぁ・・・、そうなんですか。確かに日本のカレーのルーもカロリー高いよな。

彼らによると、インド人の3割くらいはベジタリアンではないか?と言う。肉もシーフードも食わないのである。しかし、だからと言って彼らが不健康と言うわけではないだろう。さらにだな、私は“痩せたベジタリアン”という人を見たことがない。私の経験だと、ベジタリアンというのはたいてい太っている。

まぁ、ともかく市場行ったら、必ず白身魚とほうれん草(もどき)は買おう。

で、白身魚だ。
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クロントーイ市場の魚屋。今日は右下のやつをもらいましょうか。

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買うと、その場でうろこを剥いで、鰓と内臓を出してくれます。

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この魚、何か分かります?すでにうろこを剥いで、内臓を出しちゃってるんでシルエットが崩れてますが、こちらでは、英語でシーバスと言います。日本でシーバスと言えば、釣りが好きな人はご存知の通り、スズキなんですが、これは日本で言うところのアカメ(Lates calcarifer)です。約1Kgで110バーツ(約298円)。

ただ塩焼き!
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ササッと身をほぐして、ちょこちょこつまみながら、ビール。

美味いよ。まぁ、人によってはあっさり過ぎかな?確かにスズキらしい風味は無いし、脂も無い。よって旨みにも乏しい。でもね、結構新鮮だったらしい。この身質は良いと思うよ、オレは。しかし・・・1Kgの魚は、さすがに全部は食えねーな^_^;)
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久しぶりにこの魚。Toruさんから頂いたコメントで、パンガシウス属、流通名バサと判明しました。何で淡水ナマズがPacific Doryなんだよ・・・と思いつつも過去3回くらい買ってみました。フライや醤油で下味を付けたから揚げも試したんですが、結論としてこいつの一番美味しい食い方は・・・、

昆布に包んで、
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手元に根昆布しかないんで、かなり無理やり感がありますが-_-;)

一晩置いたら、片栗粉を振ってじゅぼぼぼ・・・
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パンガシウスのから揚げの出来上がり!
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美味い!昆布の旨味が十分移ってます。

普通に醤油で下味をつけたから揚げやフライだと、いずれも身が少々水っぽい。しかし、昆布〆にすると、身の水分を昆布が吸ってくれて、良い感じ。

ただしだなぁ・・・これだけ(ってほどでもないけど)手間をかけなければ美味くない食材というのは、やっぱり食材として二流なんだと思う。これが、格安なら存在価値大有りだけど、市場で買う丸の魚に比べると、セントラルデパートで買うこの切り身は、実は相当高価なのである。う~ん、値段を考えると、バンコクでこの切り身を買う必要性は無いのかもねぇ・・・市場に行けば、他にも安くて美味しい魚があるし。この魚を買うのは今回が最後かな。

ちなみに日本では、他の白身魚の半額で買えるなら、存在価値大有りだけど、日本に持って行ったら、そんなに安くは売れんだろうなぁ。
#私ね、「レア物」とか「限定品」って言葉に弱いんです。あ、それから「ボックスセット」にも弱いです^_^;) あ、「ボックスセット」、分かる人は分かりますよね。

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昨日のグルクマに混ざって左の魚、何これ?

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こうやって売られている茹で魚は、ほとんどがグルクマなんですが、これは違いますね・・・。こんなの初めて見た。これって・・・レア物じゃね? これは買うしかないでしょう!

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グルクマよりも、ちょっと脂が乗り気味かな。でも悪くない。でもグルクマの方が美味いか?
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バンコクでは、市場でもスーパーでも、いたるところでこの魚が見られます。これは、クロントーイ市場で1盛り20バーツ(約56円)。これね、私はずっと干物だと思っていたのですが、ちょっと前の「ダコ」(フリーペーパー)によると、これは茹でた魚なんだそうです。魚はアジに似ていますが、これはグルクマ。グルクマは沖縄ではメジャーな魚。タイではこれを様々な料理に使います。

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でも、私はタダ焼いて食います。

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結構イケますよ。

バンコクで一番お手軽に魚を食いたい時はこれだね。
クエとか、ハタとか、アラ(九州方言)と呼ばれる魚を知ってますか?

生物学的には、マハタ属(Epinephelus)に属する魚です。これが東南アジアの市場には結構多いのです。種類も数も。ちなみに日本では、九州―特に福岡、佐賀、長崎あたり―では標準和名で言うところのクエ(Sebastolobus macrochir)が大変な高級魚です。標準和名でいうところのマハタ(Epinephelus septemfasciatus)も、やはり超が付く高級魚。これらマハタ属の魚、英語ではグルーパー(grouper)で一括されていると思います(少なくともスーパーでは)。でね、ハタとかクエとかグルーパーって、美味いんですよ。身質は白身でとっても旨味が強い、かつ身に弾力があってもっちり。まぁ、これが高級魚なのは納得ですなぁ・・・って感じ。

でね、クエとかマハタかどうか分かんないんだけど、バンコクの市場にはマハタ属の魚が結構いる。前から買ってみたいと思ってたんです。いかにも美味そう。でも今まで買わなかったのは、買ってモノを目の前にしてもおそらく種名が分からないだろうと思ったから。マハタ属の魚って種類が多くて、ちゃんとした図鑑を持ってない私には、おそらく分類は無理。そう思うとな~んか買う気にならなかった。それにもう1つ。マハタ属の魚買ってどうやって食う?鮮度がよければ間違いなく刺身でしょう。でも、私はそんな包丁の技量を持ってない。次は鍋だよね。でも、私は土鍋を持ってない。マハタ属に限っては、塩焼きという発想が無い。だからこれまで買わなかったわけ。

しか~し!ついに買ってしまいました!!!
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マハタ属の魚。種名はたぶん調べても分かんないから調べてない。仕事帰りにセントラルデパートで衝動買いしてしまいました^_^;) お値段78バーツ(約217円)。店でお腹を出して、うろこを落としてくれてます。あ、たぶん市場で買ったらもっと全然安いよ。

どうやって食うか?

やはり、いつだったかの週末、同じように衝動買いしてしまったモノがあるのです。
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コレだ。

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じゃじゃ~ん!!! ど~な~べ~(←ドラえもん風に)。これね・・・日本からの輸入物を買っちゃったんです。スクンビットにある日本食器専門店で買っちゃいました。1,540バーツ(約4,293円)。高けーよなぁ・・・、さすが輸入物。

んじゃ、食いましょうか。
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魚は適当に切り身にしておきます

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土鍋に昆布を敷いて、

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20バーツの豆腐を乗せ

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水で戻してたシイタケをスライスして入れ、水をはります

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沸騰したら、切り身と冷凍庫にあったバナナエビを投入

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再度沸騰したら野菜、今回はチンゲンサイとハクサイ、をどっちゃり投入。蓋をして・・・

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もう一度沸騰したら完成!

悪くないな。鍋って良いな。何しろお手軽だ。鍋ってファスト・フードだな。

ただし、さばく時に既に感じていたんだけど、魚がだめだめ。鮮度が良くない。やっぱ、この国では高級デパートの食品売り場で魚買うべきじゃねーな。魚は早朝の市場に限る。それにね、マハタ属の魚って、デカければデカいほど美味いと思うんです。今回のは1Kg以下のちっちゃなヤツ。次は早朝の市場でデカいヤツを買おう!

それにね、豆腐がまただめだめ。異国の地で20バーツ(約56円)だから、贅沢言ってもしょうがないけど、やっぱ残念だな。

しかし、悪くはない。

思うんだけどさ、コレ、一人で全部食ってもカロリー知れてるぜ。最近は、エビの代わりにカニとかハマグリを入れることもある。魚介類が安いバンコクはありがたいよ。でさ、野菜と豆腐と魚介類食ってる分には、そうそう太りようもないよ。社食で晩飯食って、夜中の0時とか1時に家着いて、さらにコンビニの弁当食ってた東京時代が異常だったんだよ。

以下豆知識。
●標準和名でいうところのクエ(Sebastolobus macrochir)は、九州方言ではアラと言います。標準和名で言うところのアラ(Nuphon spinosus)は、九州方言のアラとは全く別物で、見かけもあまり似ていない。ただし、両方とも超高級魚と言う点は共通。
●マハタ属で一番おっきくなるのがタマカイ(Epinephelus lanceolatus)、英名でジャイアント・グルーパー。これは最大で体重が400Kgとかになるらしい。そいえば、パールシーにいたヤツらはまだ生きてんだろうか?
ナマズか?
東京本社時代の上司からメールを頂いた。彼は今、米国に駐在中だ。
こっちは、内陸部だということもあるでしょうが、本当に魚が高くて不味いので閉口しています。唯一の例外はナマズ。これは比較的うまい。
これを読んで閃いたのだ・・・。こちらでUPしたこの魚これ、ナマズだよ・・・

なぜ気が付かなかったんだろう? バンコクに来て、ナマズは食ってないけど、バンコクでは非常にポピュラー。インドネシア時代にはさんざん屋台で食った。バンコクでもインドネシアの屋台でももちろん炭火焼だ。旨味は少ないんだけど、炭火焼にした皮目の香ばしさ!日本人的には、炭火の上のナマズに醤油をひと垂らししたら、もう最高に美味かった。醤油というのは、塩味を付加すると同時に、見事に旨味を補ってくれる。

ともかく、こちらでUPした魚は、ナマズの仲間だ、たぶん間違いないだろう。種名は、そのうち検索してみよう(って・・・切り身ってどうやって検索するんだ???^_^;)。スーパーで売ってる切り身の魚が、淡水魚という発想が無かったのが敗因だな・・・、不覚。

米国ニューオリンズにあるジョセフ・シスコが経営するレストランに行ってみたい。死ぬまでに、ジョセフが作る『ジャンバラヤ(jambalaya)』を絶対食いたい。『揚げパン付きナマズフライ(fried catfish with hush puppies)』ってのも、何とかして食いたい^_^;)。できることなら、「ケイジャン料理」と「クレオール料理」の区別が付くようになりなたい・・・・・・。オレは日本人だから・・・無理かな?

あれ?ジョセフってもう亡くなったんだっけ?ジョセフって、カートライト将軍と一緒だっけ???
これまでに何回か魚を取り上げました。これは別に私が特に魚を食いたいからではありません。まぁそりゃ肉に比べればはるかに食べやすいけどね。いずれにしても食えないんです。・・・・・・あ、ここまではいつだったかのエントリーと全く同じですね。あの日は、あーゆー事を書きたかったわけではないんです。あの日は、夜にHarukoaraとShinobuの3人で、モツ鍋食いながらメタボの話で盛り上がり、酔っ払って家に帰って来て書いたから、あーゆー事になったんです。

アノ時、ホントは何を書きたかったかと言うとですね・・・

私が市場で魚を買ってくるのは、そんなに魚を食いたいからじゃないんです。魚の種類に興味があるからです。これに尽きます。例えて言うなら、ツェンペリーやシーボルトが江戸参勤の途上で、料理として出された魚の種類が気になったのと同じです。えっ?意味分かりませんか?

あ、ちょっとマニアックな話になりますんで、興味ない人はスルーしちゃってください^_^;)

要は、バンコクの1ヶ所の市場で売っている魚の名前を全部知りたい。市場で買いもせずに写真撮るのもナンなんで、ついでに買って食べている。そんな感じなんです。食うのはあくまで副次的。だから、今のところ、2度買った魚はありません。クロントーイ市場の魚を一通り買ったら、2順目に入っても良いんですが、たぶんそこまでたどり着かないでしょうね。

それから、このブログでは、魚をはじめとした食材に学名を記していますが、これはもっぱら私の趣味。学名って面白いんですよ。例えば今回の魚。学名をKatsuwonus pelamisと言います。Katsuwonus(カツオヌス)って、Katsuwoの複数形だっけ?所有格だっけ?もう忘れちゃったけど、いずれにしても「カツオ」ですよ。古い日本語ではカツオの事をカツヲと書く場合もあったでしょ。要するにラテン語である学名に日本語が使われているんです。面白いと思いません?こういう例は他にもあって、一番有名なのは、Nipponia Nipponでしょうか。これはトキの学名。

あ、さらにマニアックな話になりますんで、興味ない人はスルーしちゃってください^_^;)

学名と言うのは、その生物を新発見した人が命名して良いんです。でも江戸時代に鎖国をしていて、西洋文明に疎かった日本には江戸末期になっても近代的な分類学がなかった。、そのため、外国人が研究・命名した生物が結構多いんです。一番多いのは、たぶんシーボルトが長崎からオランダのライデン博物館に送った標本を元に命名された動物ではないでしょうか。研究・命名したのは、テミンク、シュレーゲル、デ・ハーンなど、当時のライデン博物館の分類学者たちです。時代は江戸末期の事。シュレーゲルは聞いた事ないですか?シュレーゲルアオガエルのシュレーゲルですよ。

でね、当時これらオランダの研究者が、これら日本産の動物に名前を付ける時、行った事もない遠い東洋の国に思いを馳せていたんだと思うんです。哺乳類で、日本にちなんだ学名が付いているものをザッと挙げると・・・

<“日本”系>
 ニホンジカ  Cervus nippon
 ヤマネ    Glirulus japonicus
 クビワコウモリ Eptesicus japonensis
*日本とか、ジャパンにちなむ学名ですね。日本人として嬉しいではないですか。江戸末期のヨーロッパの分類学者が、日本の国名を学名に使ってくれたわけですよ。

<地名系>
 サドトガリネズミ Sorex sadonis
*これは少し珍しい。佐渡に住むサドトガリネズミにちゃんとサドニスと付けてくれたんですね。その動物の分布をちゃんと考慮してくれたんです。ちなみに語尾の“ニス”はラテン語の語尾変化で・・・意味は忘れちゃったや。

<モロ系>
 ジネズミ   Crocidura dsinezumi
 ニホンリス  Sciurus lis
 イタチ    Mustela itatsi
*これにはちょっと驚きませんか?「ジネズミ」、「リス」、「イタチ」。こういう和名を当時のヨーロッパの分類学者は知っていたのでしょうか?それとも文献で知ったのでしょうか?しかし江戸末期の日本には、まともな動物図鑑はおろか、動物の和名を記した文献すら希少です。ましてや英語なり、オランダ語なりで書かれた日本の動物に関する文献なんてありません。想像するに、テミンクやシュレーゲルは、シーボルトが長崎から送った標本に、シーボルトが手書きで付けたラベルやリストから、これらの動物の和名を知ったんだと思うんです。

<モロ系を狙ったがハズした系>
 アズマモグラ Mogera wogura
命名されたのが1848年、テミンクです。これね、20年前から気になってたんです。Mogera wogura。あえて読むなら、モゲラ・ウォグラですよ。モゲラもウォグラもおそらくは、『モグラ』を表現した物だと思います。これ、全くの想像なんですけど、テミンクはMogura mogura(モグラ・モグラ)で記載論文を書いたのではないでしょうか?当時はパソコンなんて無いから、論文書くのも手書きです。で、たぶんテミンクって、字が汚かったんですよ。だから、編集者がMogura mogura(モグラ・モグラ)をMogera wogura(モゲラ・ウォグラ)と誤って活字を拾ってしまった・・・そんなのが真相なんじゃないかなぁ、と思ってはや20年。いつかちゃんと調べてみましょう。

<すごい!系>
 ミズラモグラ Euroscaptor mizura
ミズラって分かりますか?漢字で書くなら「角髪」ですよ。これを命名したのは、アルバート・ギュンター(Albert Günther)という英国の動物学者です。1880年のこと。今では「みずら」とか「角髪」と言っても大抵の日本人にとって意味が分からないと思います。彼は「角髪」等という言葉をどうして知っていたのでしょうか?当時の日本人にとっては一般的な言葉だったのでしょうか???これも20年来の謎です。いつかこれも調べてみましょう。あ、誰か知ってる人がいたら、ぜひ教えてください!

というわけで、そろそろカツオヌス・ペラミスを食いましょうか。
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クロントーイ市場。値段の60バーツは、1Kgあたり。

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これで55バーツ(約152円)。これって、お得じゃね?

ただし、ノルウェーサバ同様、鮮度はイマイチ。たたきでは厳しい。もっとも私はカツオのたたきなんて全然好きじゃない。私にとってカツオは、こうするに限ります↓
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カツオの佃煮?角煮?私にとって、カツオはこれに限る。絶対美味い。この日はカツオ2尾で作ったんですが、もっとたくさん週末に作り置きしたい気分。これも、飯の菜にも、酒の肴にもなる一品。
これまでに何回か魚を取り上げました。これは別に私が特に魚を食いたいからではありません。まぁそりゃ肉に比べればはるかに食べやすいけどね。いずれにしても食えないんです。あ、食えないというのは違いますね。別にたらふく食っても気分が悪くなるわけじゃなし、お腹が痛くなったり下痢するわけではもちろんないですから。正確には「食いたい物が無い」ですね。

痩せすぎな人が食えないのは問題です。でも、デブが食えないのは、まぁ代謝的には良いことでしょう。

「全然太ってるようには見えませんけど?」とか「あと7Kgなんて絶対痩せすぎでしょ!?」なんて言うありがたいお言葉をよく頂きます。でもね、デブor/notっていうのは、身長と体重の比率とか、見かけはあまり関係ないんですよ。私と同じ身長・体重でも全く健康な人はいっぱいいます。極端な例がお相撲さんですよ。かれらは、身長/体重比でも、見かけでも、知らない人がみたら、絶対デブでしょ? でもお相撲さんの体って筋肉の塊で、体脂肪率は極限まで低いんです。

私が痩せなきゃいけないのは、もっぱら血中脂肪値が高いからです。これは、体の中で行き場の無くなった脂肪が、吸収しきれずにしかたなく血中に出てきている状態です。余分3兄弟の脂肪が行き場をなくしているわけですよ。これは良くない。

運動せずに食わずに痩せるのは、必ずしも良い事ではないという考え方もあります。運動して筋肉が付けば、それだけ基礎代謝量が上がります(=代謝的に脂肪許容量が増える)から、さらに望ましいことは言うまでもありません。私と同じ身長/体重なのに、私のようなデブ(高脂血症)もいれば、健康な人もいるのはなぜか? それはその人の筋肉量に他ならないのです。

んまぁ、ごたごた言ってもしょうがないんで、あと1年後7Kg減を目標にするわ。

閑話休題。

さて、この魚。
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セントラルの食品売り場。値段はKgあたり279バーツ(約742円)。これは77バーツ(約204円)でした。

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綺麗な白身です(フラッシュ一発で撮ってるんでピンク色に見えますが、肉眼ではもっと白っぽいです)。それにけっこうな大きさ。ずっと気になってました。なぜか? それは、いつ食品売り場に行っても大量にあるから。これだけ安定供給されるってことは、海外からの輸入冷凍? いや、でも値段を見たら輸入物とは思えない。

値札に書かれた名前はPacific Dory。Dory?ドリー?羊? doryを辞書で引くとマトウダイと出てくる。しかしこれは、いわゆる標準和名でいうところのマトウダイでは全然ないですね。マトウダイってこんなに細くないですから。何だろうねぇ・・・Pacific Dory。ネットをザッと検索してみたのですが、良く分からない。

名前も生前の姿も分からない物を食うというのは、な~んかしっくりこなんんだけど、まぁいいや。
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塩焼き。これね、皮が無いんで少々焼いても焦げない。だから、かなり焼いちゃったんだけど、みるからにふんわりでしょ?見た目悪くないんだけど、味は・・・あっさり(←良い意味)を通り越して、味が無い(←悪い意味)。ホントに味が無い。食感は悪くないんです。ふんわりだけど、水っぽいわけじゃなく、すかすかしてるわけでもない、むしろもっちり。食感はフグに近い。でも旨味が丸で無い。やっぱ、白身魚って皮が大事なんだよ。

味が無ければ味噌に漬ける↓
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一日漬けただけですが、結構色が付きます。

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ハイ!焼けました。味噌に漬けると味噌が焦げやすいですね。

美味いといえば美味い。でも・・・これはもっぱら味噌の風味。ここまで個性の無い魚というのも珍しい。だからフライとかムニエルが良いのかも知れないね。この魚・・・一体何なんだ???

例によってクロントーイ市場。
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クロアジモドキ(Parastromateus niger)か?

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いや、違うな。

例によって、市場ではウロコを引いて、エラとお腹はその場で出してくれます。これ、クロアジモドキと思って買ったんですが、違いますよね?この体型の魚は、シナマナガツオもそうなんですが、超さばきにくい。でも頑張る

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結果・・・超びみょう~。骨やわやわのシナマナガツオよりはるかにさばきやすいんだけど、この中途半端さよ。納得いかない。実に気分が悪い。やっぱり魚に申し訳ないと思う。

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半身を塩焼き。美味い!美味い美味い!

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翌日、もう半身を塩焼き。やっぱり美味い!

やっぱ、白身魚の焼きって、皮が無いと絶対ダメだね。皮目にその魚特有の風味と旨味があるんです。この微妙な風味を旨いと思えるのは、世界で日本人だけなのではないか?タイでもインドネシアでも、魚の塩焼きというメニューがあまり無い。あっても、なんからのソースが一緒に出てくる。東南アジアの場合は、魚醤と唐辛子の混ざったソースが多い。しかし、日本人的にそんなものは全く余計。醤油はあっても良いけど、無くても魚だけで十分旨いし、美味い。白身魚なら大根おろしも無くても可。

あ、ちなみに最近の私、あくまで生野菜が主です。焼き魚は生野菜の付け合せと化してます。

でね、ヘタがさばいたんで、中骨に身がいっぱい付いてるでしょ。捨てるのは忍びないんで、強めに塩をして、冷蔵庫で一晩。そのまま焼くと、塩の取りすぎで死んでしまいそうなんで、焼く前に水洗い、その後酒で洗って、キッチンペーパーでしっかり水気を取ります。んで、徹底的にオーブンで焼く、徹底的にです。
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これもんまい! ビール飲みながら、尻尾の付け根まで全部食っちゃった! 背骨もカリカリで食えます。こうすると、ヘタがさばいても全部食えるから、罪悪感が無くて良いね^_^) ただし、魚が新鮮であること。でないといくら塩をしても臭みがでます。そのためには朝一で市場に行くこと。今のところ、バンコクの市場における魚の鮮度は、モノが市場に着いてからの劣化が大きく効いている、というのが感想です。

というわけで、長崎方面の釣り好きな方々、この魚何ですかね?この魚が日本に生息するかどうかも知らないんですが、○○の仲間ではないか?、でも良いんで教えてください!
この魚、アイブリ(Seriolina nigrofasciata)だと思って買ったんですけど、違いますかね???
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場所はいつものようにクロントーイ市場。

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アイブリ特有の縞模様が非常に薄いんですが、こんなもんですかね? お値段180バーツ(約483円)。

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実は今回、店の兄ちゃんが開いてくれました。

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見よ!この見事なさばき方!さすがプロ!背骨に沿ってうまい具合に包丁を動かして、身は完全に無駄なく反対側に付きます。やっぱ、脊髄神経(nervi spinales)の断面がスッパリ見えるってのがポイントだな。市場の兄ちゃん、これをわずか15秒くらいでやっちゃうんです。切った後の水洗いの時間を含めて全30秒程度。・・・弟子入りしたい。

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焼くとこんな感じ。ふっくら。脂の多そうなつやつやした白身でしょ。

残り半身はですね、都合により塩をした後冷蔵の中で3日間。一夜干以上、干物未満な感じになっちゃいました。
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んまぁ、これはこれで良いです。ただ、思うんだけどさ、いくら魚がデブに優しいとは言え、こんなデカいの食ってたら、やっぱダメだよな?

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悪くないですよ。でもね、スピード感が無いのです。

これはもう手に取るように分かります。この魚って刺身だと、おそらく身は透明感の無い白色ですよ。そう、ブリとかカンパチとか脂の乗ったシマアジの白身部分みたいな感じ。つまり、白身なのに脂が多いんです。もちろん、日本で買うブリやカンパチに比べると、脂の乗りは全然悪いですよ。でも、私的にはこれでも脂が多すぎる。全体としての脂はサバと同程度かもしれませんが、サバの脂はもっぱら皮の下と赤身(血合い)部分に集中していて、身にはそれほど脂は無いと思うんです(←違う?)。でもコイツは白身全体に脂が乗っている感じ。結果、塩焼きでも食感に「べったり」を感じてしまうのです。つまり、スピード感が無い。

ロックも白身魚もスピード感が大事です。あ、今ゼッペリン聞いてます。

以上、あくまで私の個人的感想ですよ。私は中トロとか大トロは大嫌い。炭火で徹底的に焼いて脂を落として干からびたシーチキン状態にすれば、まぁ食えるって性質の人間ですからね。だから例えば、脂の乗ったブリとかカンパチ大好き!とか、マグロの中トロ、大トロ大好き!っていう人には、この魚の脂の乗りは、全く物足りないと思われることでしょう。そういう意味では、中途半端な魚ですね。

この魚特有の旨味があるのかどうか?イマイチ良く分からない、旨味以前にやはり脂の乗りを感じてしまいます。う~ん、コイツはもう買わないかなぁ・・・?